インターネット上の園芸フォーラムでは、「挿し芽はどんな枝を使っても増える」という言説が散見されますが、これは現場の実態と乖離した誤解です。
特に注意すべきは「花芽やツボミがついた枝」をそのまま挿してしまうミスです。植物は花を咲かせたり種を作ったりすることに莫大なエネルギーを消費するため、ツボミを残した挿し穂は発根のための栄養が枯渇して枯れやすくなります。挿し穂を作る際は、花やツボミはすべて摘み取り、木質化(茶色く硬化)していない、みずみずしく弾力のある「新梢(今年伸びた緑色の若い枝)」を厳選しなければなりません。
また、品種登録(PVP)がなされている登録品種のペチュニアを無断で増殖し、他人に譲渡・販売する行為は種苗法に抵触します。自家増殖した株は、あくまでご自身の庭やベランダの範囲内だけで楽しむというコンプライアンスを守ることも重要なポイントです。