日本における韓国食文化の発信地といえば、誰もが真っ先に思い浮かべるのが新大久保だ。しかし、いま街の空気感は明確に変わりつつある。新大久保コリアンタウン振興会が地域のクオリティ向上や安全な街づくりを推進するなか、街には若者向けのカジュアルなファストフードだけでなく、産地指定の豚肉をソムリエが焼き上げる高級サムギョプサル専門店や、モダンコリアンバーが続々と誕生している。
この熱量は新大久保の枠組みを飛び越え、銀座、六本木、代官山といった超一等地へと波及した。外食産業(Food Service Industry)の大手各社も、客単価3万円を超える韓国発のファインダイニング業態へ本格参入を開始している。かつて「安くてボリューム満点」と評されたジャンルが、上質な空間とペアリングワインを楽しむ大人の社交場へと華麗なる転身を遂げているのだ。