通告の主要な窓口となるのが、全国共通の「児童相談所虐待対応ダイヤル 189(いちはやく)」だ。通話料は無料で、24時間365日いつでも接続される。電話をかけると発信地の地域情報から自動的に管轄の児童相談所へルーティングされる仕組みが整っている。
多くの人が懸念する個人情報の取り扱いについて、政府広報オンラインでも周知されている通り、通告者の氏名や住所を名乗る必要はない。完全に匿名での通告が可能であり、仮に自身の身元を伝えた場合であっても、法律上の厳格な守秘義務によって対象家庭に通告者の情報が開示されることは絶対にない。オペレーターからは「子どもの様子」「聞こえてくる声の頻度」「世帯の所在地」などが淡々と聞き取られる。断片的な情報であっても、地域に蓄積された過去の相談履歴と照合されることで、重要な手がかりへと変わる。