インターネット上で時折目にする「ベトナムコーヒーのお土産をもらったけれど、まずくて飲めなかった」という声。その背景には、日本のドリップコーヒーとの明確な豆の違いと焙煎方法のギャップが存在します。
日本で一般的に飲まれているレギュラーコーヒーは「アラビカ種」がメインで、爽快な酸味やすっきりとした後味が特徴です。一方、ベトナムで生産・消費されるコーヒーの約9割は「ロブスタ種(カネフォラ種)」です。ロブスタ種はアラビカ種に比べてカフェイン含有量が約2倍、苦味成分が強く、麦茶やカカオを焦がしたような独特の重厚なパンチを持っています。
さらに、ベトナムの伝統的な製法では、焙煎時にバターやバニラオイル、カラメルを加えて香ばしさを引き立てる「バター焙煎」が施されているケースが多く、普段ブラックでアメリカンや浅煎りを好む人がストレートで飲むと「油っぽくて苦すぎる」と感じてしまうわけです。
相手の好みが分からない場合は、以下のポイントを意識して選び分けると失敗を防げます。
・普段ブラック派の方へ:「アラビカ種100%」と表記されたダラット産の上質な豆や、浅〜中煎りのブレンドを選ぶ。
・甘党やカフェラテ派の方へ:G7の3in1やアーチカフェのような、最初からミルクやフレーバーが調合されたインスタントを選ぶ。
・本格派を味わいたい方へ:後述する「コンデンスミルク」を合わせた現地の伝統スタイルで飲むよう伝える。