ネット掲示板やSNSでは、事故直後から「郡上の流しそうめんはすべて汚染されている」「観光地全体が不衛生」といった極端な風評被害が散見されました。しかし、これは明確な誤認です。
問題の本質は「郡上の水質そのもの」ではなく、「飲食店における水源の殺菌・管理義務を怠った個別の怠慢」にあります。事故後、岐阜県保健所は管内の井戸水・湧水を使用する全飲食店に対し、次亜塩素酸ナトリウムを用いた自動塩素滅菌装置の設置や、高性能紫外線殺菌器の導入、毎日の残留塩素濃度測定を義務付けました。
現在営業している正規店舗は、水道法基準に適合した公営水道を使用しているか、あるいは保健所の厳格な立ち入り検査をパスした高度な殺菌・ろ過設備を備えています。「郡上市のそうめん=危険」と短絡的に捉えるのではなく、各事業者がどのような水処理と安全基準を公表しているかを見極める視点が不可欠です。