確定申告の手続きは、国税庁のウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」からe-Tax(電子申告)を利用して行うのが圧倒的に合理的です。マイナンバーカードとスマートフォンさえあれば、税務署の窓口に出向くことなく、自宅のソファから24時間いつでも送信できます。
申告実務を失敗なく完遂するために、まずは手元に以下の不妊治療医療費控除の必要書類を揃えることから始めます。
【手元に準備する書類一覧】
1. 夫婦それぞれの源泉徴収票(勤務先から交付された最新のもの)
2. 医療機関・調剤薬局発行の領収書・診療明細書(原本)
3. 通院交通費の記録メモ(日付、利用交通機関、区間、支払運賃)
4. 自治体の不妊治療助成金(先進医療等)の「交付決定通知書」
5. 健康保険組合から届いた「高額療養費支給決定通知書」や「医療費のお知らせ」
6. 還付金の振込先となる申告者本人名義の銀行口座情報
7. マイナンバーカードおよび暗証番号(署名用パスワード・利用者証明用パスワード)
実際の入力画面における不妊治療の医療費控除書き方の手順は、極めてシステマチックです。
【ステップ1:作成コーナーで申告書の種類を選択】
「所得税の確定申告書作成コーナー」へアクセスし、「給与・年金の方」または通常の「確定申告書」を選択。マイナンバーカードをスマホで読み取り、ログインします。
【ステップ2:源泉徴収票の転記】
源泉徴収票のスマホカメラ読み取り機能、もしくは手入力で「支払金額」「源泉徴収税額」「所得控除の額の合計額」などを正確に反映させます。
【ステップ3:医療費控除の入力と明細書の作成】
控除の選択画面で「医療費控除」を選択します。「医療費控除の明細書」作成画面に遷移したら、以下の要領で入力します。
・「医療を受けた人」:妻または夫の氏名を選択
・「病院・薬局などの支払先の名称」:受診したクリニック名や調剤薬局名を入力
・「医療費の区分」:「診療・治療」にチェック
・「支払った医療費の額」:1年間にその医療機関へ支払った自己負担額の総額を入力
・「左のうち、生命保険や社会保険などで補填される金額」:ここが最重要入力欄です。受給した高額療養費や自治体の助成金、民間の医療保険給付金の合計額を必ず入力します。
通院交通費を入力する場合は、「支払先の名称」に「〇〇鉄道・都営バス等(通院交通費)」と記載し、合算金額を入力。「補填される金額」は空欄のままで問題ありません。
【ステップ4:計算結果の確認とデータ送信】
すべての入力が完了すると、システムが自動的に医療費控除額および還付される所得税額を試算して表示します。受取口座情報を指定し、電子署名を付与して送信すれば完了です。
なお、提出した医療機関の領収書や交通費メモは、確定申告期限から「5年間」の自宅保管が義務付けられています。税務署から提示や提出を求められた際に即座に開示できるよう、年度ごとにクリアファイルへまとめて保管しておく体制を整えておく必要があります。