繰り上げ返済のメリット——有利子奨学金は早く返すほど得
第二種奨学金(有利子)の場合、繰り上げ返済を積極的に活用することで利息負担を大幅に削減できる。たとえば総借入額200万円・年利2.0%・15年返済のケースでは、総返還額が約230万円になるが、余裕ができた段階で繰り上げ返済を行えば利息の節約額が数十万円単位に達することもある。JASSOではインターネット(スカラネット・パーソナル)を通じた繰り上げ返済手続きが可能で、手数料は無料だ。社会人になって収入が安定してきた段階でのボーナス一括繰り上げ返済は、とくに有効な選択肢となる。
大学院生の奨学金制度——見落とされがちな優遇と活用法
大学院(修士・博士課程)進学者には、学部生と異なる奨学金の枠組みが存在する。JASSOの給付・貸与奨学金は大学院生にも適用されるが、金額や区分が学部生と異なる点に注意が必要だ。さらに注目したいのが日本学術振興会(JSPS)の特別研究員制度だ。採用されると月額20万円の研究奨励金(返済不要)が支給され、研究費補助も別途つく。博士課程進学者にとっては最高水準の経済的支援制度であり、採用倍率は高いが、大学院進学を検討している学部4年生・修士学生は必ず候補に加えるべき選択肢だ。
また、多くの有力国立・私立大学では独自の大学院奨学金・特待生制度を設けており、入試成績や入学後の研究業績に応じて授業料の全額・半額免除を受けられるケースがある。大学院進学先を選ぶ際には、こうした制度の有無を入試要項と併せて必ず確認することを推奨したい。