ネット上のコミュニティやSNSでは、本作に関して時折事実と異なる解釈が見受けられます。代表的な2つの誤解を正しく検証します。
誤解1:「呂宋助左衛門は完全な架空の人物である」という誤り
実在の人物です。本名は納屋助左衛門。安土桃山時代に実在した堺の貿易商人であり、文禄3年(1594年)にルソンから大量の壺や唐物を持ち帰り、秀吉に献上して巨利を得た記録が『当代記』などの一次史料に残っています。ドラマでは劇的な脚色が加えられているものの、歴史的事実に基づいたキャラクターです。
誤解2:「大河ドラマの海外ロケはCG合成である」という誤り
1978年の放送当時は現代のようなデジタルCG技術は存在しません。本作のフィリピン・ルソン島での大規模ロケはすべて実写であり、現地のエキストラを多数動員し、本物の帆船や現地の建造物を用いて撮影されました。画面から伝わる熱気と土埃のリアリティは、過酷な実地撮影の賜物です。