震災時、多くのファンに衝撃を与えたのが、名物であったジンベエザメの「ハチベエ」と「ハク」の訃報でした。水槽の水位低下と水質維持装置の電源喪失という過酷な状況下で懸命の救護が行われたものの、惜しくも命を落とす結果となりました。当時、SNSや現地ファンの間では深い悲嘆の声が広がりました。
しかし、その悲劇を契機に命を繋ぐバトンはより強固なものとなりました。八景島シーパラダイスや鴨川シーワールド、のとじま水族館の友好館へと疎開していたカマイルカやアザラシ、ペンギンたちは、水槽設備の改修と水質検査のクリアを経て順次帰還を果たしています。
2026年現在の「ジンベエザメ館 青の世界」では、能登近海回遊生物のダイナミックな生態系を伝える展示コンセプトが刷新され、大型回遊魚やエイの群泳を中心とした圧倒的なスケール感が蘇っています。生物の命の尊さと災害対策の教訓を伝える特別展示コーナーも常設され、単なるレジャー施設にとどまらない教育的価値を持つ空間へと昇華しています。