「種や苗を買う手間をかけず、今すぐ育てたい」という人にとって、空芯菜の再生栽培は最も手軽で成功率の高い選択肢です。スーパーの中華野菜コーナーや直売所で購入した空芯菜の茎を活用し、驚くほど短期間で自家製苗を仕立てることができます。
まず、スーパーで購入した新鮮な空芯菜から、茎が太くしっかりとしたものを数本選びます。料理で使う際に上部の柔らかい葉を切り取り、節(葉が生えていた場所)を2〜3カ所含んだ長さ12〜15cm程度の茎を確保します。このとき、最上部の葉を1〜2枚だけ残し、下部の大きな葉はすべて切り落として蒸散を抑えるのがポイントです。
清潔なコップや空き瓶に2〜3cmほど水を張り、茎の下部が水に浸かるように挿します。直射日光を避けた明るい室内に置き、水が腐敗しないよう毎日新しい水に入れ替えるだけで、早ければわずか3日、遅くとも5日ほどで節の周囲から白い元気な根が勢いよく伸びてきます。
根が3〜5cm程度まで伸びた段階で、プランターの培養土に移植するか、薄めの液体肥料を用いた本格的な水耕栽培へと移行します。土に植え付ける際は、根を傷めないよう割り箸などで下穴を開けて深めに挿し、たっぷりと水を与えて数日間は日陰で管理します。新芽が力強く動き出せば根付いた証拠であり、そこからの成長スピードは種から育てた場合と全く遜色がありません。