1951年、東宝のニューフェイスとして芸能界へ足を踏み入れた彼女は、間もなく大映に籍を移した。若手女優として頭角を現すと、その繊細かつ透明感ある演技で注目を集める。だが、真のブレイクスルーとなったのは、新興勢力として急速に旋風を巻き起こしていた日活への移籍だった。
当時、日本映画界はまさに狂瀾怒濤の黄金時代。映画会社同士が激しいスター獲得合戦を繰り広げていた。大映での下積みを経て日活の看板女優となった彼女は、昭和映画史に残る数々の話題作で中心的な役割を果たしていく。単なる可愛らしさだけではない、芯の通った人間の強さを表現できる希少な存在。監督たちはこぞって彼女をヒロインに指名した。