国土交通省や環境省関連の選定事業において、風光明媚な海岸として評価された日本の渚百選の前原海水浴場ですが、遊泳エリアとしての実力はどうでしょうか。千葉県が毎年実施している海水浴場開設前の水質調査において、前原海岸は化学的酸素要求量(COD)や透明度の基準をクリアし、例年「水質A」以上の良好な判定を獲得しています。
実際の前原海水浴場の水質と綺麗さに対する来訪者の評価を検証すると、「南房総らしい青く澄んだ海」「砂浜のごみが少なく清潔」という肯定的な声が目立ちます。外洋に面しているため潮通しが極めて良く、内湾のビーチに見られるような特有の濁りや海藻の滞留が起きにくい点が、高い透明度を維持できる大きな要因です。
一方で、太平洋に面している外洋性ビーチ特有の注意点も存在します。とくに警戒が必要なのが前原海水浴場のクラゲ時期です。例年、お盆(8月15日前後)を過ぎると水温の変化や潮の流れによってカツオノエボシやアンドンクラゲの発生率が高まります。自治体やライフセービングクラブによる注意喚起フラッグの確認、ラッシュガードの着用など、物理的な防護策を怠らない姿勢が求められます。