テレビやYouTubeなど多方面で発信する皮膚科医の友利新氏は、現代のUVケアにおける盲点として「過剰な防御と不十分な洗浄」のアンバランスを繰り返し指摘している。強固なウォータープルーフ製品をデイリーに使いながら、クレンジングを簡略化してしまう生活者が後を絶たないからだ。
肌の上に残留した撥水性ポリマーや紫外線吸収剤は、酸化した皮脂と混ざり合い、過酸化脂質へと変質する。これが毛穴の詰まりや慢性的な微弱炎症を引き起こし、かえって肌のバリア機能を低下させてしまう。バリア機能が壊れた肌は乾燥し、紫外線ダメージをよりダイレクトに受けるという悪循環に陥る。
友利氏が説くのは、紫外線防御とスキンケアは表裏一体であるという視点だ。日中に高機能なアイテムで肌を守る行為と同じ熱量で、夜の洗浄と保湿ケアに向き合わなければ、健康で美しい素肌を保つことはできない。