多忙な店主にとって、仕入れにかける時間の効率化は切実なテーマだ。現在、多くのショップが楽天市場などの大手ECプラットフォームに出店しており、24時間いつでもスマホ一つで注文できる利便性は揺るぎない。だが、伸びている飲食店ほど「ネット完結」には頼らない。
彼らは、定番品の定期発注にはECサイトを活用しつつ、新メニュー開発や包材の見直し時には必ず合羽橋道具街の実店舗へと足を運ぶ。実物を手に取り、素材の厚みやフタの噛み合わせ、持ったときの熱伝導感を五感で確かめるためだ。実店舗のスタッフと直接会話することで、ネットカタログには載っていない新商品のサンプルを入手したり、他店の成功事例といった一次情報を得られるメリットは計り知れない。