なぜゴンは圧倒的な実力差があったゲンスルーと正面衝突することを選んだのか。ボマーとゴンの戦闘理由の根本には、仲間を騙し討ちにして平然と命を奪うボマーのやり方に対する純粋な怒りがありました。しかし、それ以上に「自身の修行の成果を試し、自力で凶敵をねじ伏せたい」という、ハンター特有の身勝手とも言える強いエゴと闘争本能が存在していました。
ビスケが立案した本来の作戦は、スペルカードの呪詛耐性や落とし穴のトラップを駆使して安全にゲンスルーを無力化するプランでした。しかし、ゴンは作戦を逸脱し、ゲンスルーの「一握りの火薬」を真っ向から受ける危険な賭けに出ます。
オーラの攻防力移動で両腕のうち片方を完全に犠牲にし、相手の思考が一瞬止まった隙に有効打を叩き込む――。命をチップとして盤面に放り投げるゴンの常軌を逸した狂気に、百戦錬磨のゲンスルーすら戦慄し、最終的に「大岩を使った落とし穴トラップ」と「ジャジャン拳」の直撃によって沈むことになりました。