「熊よけスプレーで助かった人はいない」は嘘?撃退成功率90%超の真実

「熊よけスプレーで助かった人はいない」は嘘?撃退成功率90%超の真実

「熊よけスプレーで助かった人はいない」は嘘?撃退成功率90%超の真実についての真相を徹底解説します。

日本国内の現場において、熊よけスプレーが実際に人命を救ったケースは数多く記録されています。公的機関の聞き取り調査や生存者の手記から、決定的な局面での使用例を検証します。

【事例1:北海道・知床半島におけるエゾヒグマの突進制圧】
知床の原生林で調査を行っていた森林研究員が、ササ藪から突如飛び出してきた体長2m級のエゾヒグマと遭遇。熊は威嚇姿勢のまま時速数十キロで突進を開始しました。研究員は腰のホルスターから「カウンターアソールト」を抜き放ち、残距離約4メートルの位置で顔面めがけて2秒間バースト噴射。激しい赤色霧幕(コーン状ガス)を浴びたヒグマは即座に急停止し、激しく首を振って咳き込みながら森の奥へと脱兎の如く反転逃走しました。研究員は完全に無傷で生還を果たしています。

【事例2:東北・北アルプス山系でのツキノワグマ母熊からの生還】
初夏の登山道を歩行中、子連れのツキノワグマと至近距離(約7メートル)で鉢合わせた登山者の事例です。母熊は子を守るための防衛攻撃(ブラフチャージ)から即座に本気の本隊突進へ移行。登山者は後退せず正面を向いたままスプレーを噴射しました。霧状の薬剤が熊の顔面に命中した瞬間、熊は前足を顔に当てて転がるように悶絶し、そのまま谷側へと滑落するように撤退。登山者はパニックに陥ることなく安全圏まで脱出に成功しました。

一方で、過去の失敗例を分析すると、「安全クリップを外す際に指を引っかけて落とした」「向かい風が強風の状況下で噴射し、自身も薬剤を吸い込んで視界を奪われた」「噴射可能距離(5m)よりはるか遠く(15m以上)で全量噴射してしまい、ガス欠になった後に接触された」といった距離感と手順の誤認が失敗の引き金となっています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。