今回、本誌の独自取材によって明らかになった「おまかせコース」の全貌は、まさに五感を揺さぶる劇的なストーリー構成となっている。序盤に振る舞われるつまみは、旬の素材の魅力を最大限に引き出した逸品ばかり。煮切りや酢の塩梅、出汁の深みが、これから始まる握りへの期待をいやが上に高めていく。
そして主役である握りへと展開する。極上の本マグロの脂のノリ、洗練された仕事が施された小肌の締まり具合、そして口の中でとろける雲丹。それぞれのネタに合わせたシャリの温度変化まで厳密に計算されており、コースが進むにつれて一口ごとに感動の波が押し寄せる。計算し尽くされた緩急のつけ方は、まさに圧巻の一言だ。