妊娠中や授乳期は、胎児の成長や母乳分泌によって母体の血液と栄養が急激に奪われるため、葉酸や鉄分、カルシウムを手軽に補えるポポンSプラスに頼りたいと考える女性は少なくありません。事実、パッケージの効能表示にも「妊娠授乳期の栄養補給」が明記されています。
しかし、ここで極めて重要な境界線となるのが「ビタミンA(レチノール)の過剰摂取リスク」です。シオノギヘルスケアの添付文書には、次のような明確な警告が記載されています。
「妊娠3ヵ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性又は妊娠を希望する女性は、ビタミンAの過剰摂取(1日5,000国際単位以上)に注意すること」
妊娠初期におけるビタミンAの過剰摂取は、胎児の形態異常を引き起こすリスクが高まることが医学的に確立されています。ポポンSプラスの成人1日最大量(4錠)に含まれるビタミンAは2,000国際単位(IU)であり、規定量を守っていれば安全域に収まりますが、普段の食事でレバーやうなぎを頻繁に口にしたり、他のビタミン剤を併用している場合は上限を容易に超えてしまう危険があります。妊娠初期の女性が服用する場合は自己判断を避け、かかりつけの産婦人科医に相談することが鉄則です。