幾何学的な美しさを放つ3連の透明ドームを設計したのは、日本の近代建築史に輝かしい足跡を残した建築家・大谷幸夫である。周辺の景観と穏やかに調和しながら、内部には最大限の採光と自然対流を生み出すシェル構造を採用。半世紀近く前の設計でありながら、その先見性は現在の環境配慮型建築の視点から見ても驚くほど完成度が高い。
鉄骨フレームとガラスが織りなす有機的なシルエットは、人工構造物でありながら巨大な生命体のような温もりを漂わせる。機能性と造形美が妥協なく結実したこのドーム建築は、建築ファンやクリエイターにとっても刺激に満ちたインスピレーションの源泉であり続けている。