インターネット上の検索トレンドにおいて、長年にわたり読者の関心を集め続けているのが「はるな愛は戸籍の性別を変更したのか?」という疑問です。手術から30年近くが経過した現在でも、公的な戸籍上の本名は「大西賢示(おおにし けんじ)」のままであり、戸籍の性別も男性のまま維持されています。
2004年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が施行されて以降、所定の要件(手術の完了、現に未成年の子がいないこと等)を満たせば家庭裁判所を通じて性別の変更が可能になりました。当然、外科的手術を終えている彼女にも変更資格は十分に備わっています。それにもかかわらず、なぜ彼女は戸籍を変更しないのでしょうか。
報道関係者の取材やバラエティ番組での本人の発言から浮かび上がるのは、単なる手続きの先送りではなく、深い自己肯定のメッセージです。
「賢示という男の子として生まれてきた過去があったからこそ、苦しみを乗り越えて今の私がある。親が一生懸命考えてつけてくれた名前を完全に消し去ってしまう必要はない。大西賢示という土台の上に、はるな愛という花が咲いている」
世間一般では「性転換手術=戸籍も名前もすべて女性に変えるのが当たり前」という固定観念が根強く存在します。しかし、彼女の生き方は「戸籍の文字にとらわれず、ありのままの自分を愛する」という、従来の枠組みを超えた力強い選択を示しています。