「使い込むほどに味わいが増す」と評される萩焼。400年以上の歴史を誇る伝統工芸の現場でも、2026年に向けた新たな風が吹いている。若手の陶芸家たちが、伝統的な土と釉薬(ゆうやく)の技法を守りつつ、現代の洋食文化や海外のライフスタイルに馴染むモダンなデザインの器を相次いで発表しているのだ。
海外のインテリアデザイナーとの協働プロジェクトや、製造工程の透明性を伝えるデジタル発信によって、欧米やアジアのEC市場での需要が急伸している。伝統を守る閉鎖的な職人世界から、世界とつながるオープンな工芸文化へのシフトが、若い世代の後継者不足を解消する糸口となりつつある。