痰に血が混じる原因と危険度|何科を受診すべきか医師視点で徹底解説

痰に血が混じる原因と危険度|何科を受診すべきか医師視点で徹底解説

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医療機関の呼吸器外来に持ち込まれる相談の中で、非常に高い割合を占めるのが「朝起きたら痰に血が混じる」という訴えです。臨床現場の精査データによると、朝の起床時だけに限定して血痰が出る場合、必ずしも肺の病変とは限らず、夜間の睡眠中に鼻腔や副鼻腔で生じた微細な出血が喉の奥へ流れ込む「後鼻漏(こうびろう)」が原因となっているケースが多数報告されています。横になって寝ている間に喉の奥に溜まった血液が、朝起きて最初の痰と一緒に排出されるためです。

一方で注意を要するのが、「熱はないのに痰に血が出る」という病態です。通常の風邪や急性気管支炎であれば、多くの場合37.5℃〜38℃以上の発熱や喉の激痛を伴います。しかし、発熱・悪寒・咽頭痛といった感染症特有の全身症状が一切見られないにもかかわらず血痰だけが続く場合、生体防御反応としての急性炎症ではなく、非結核性抗酸菌症などの慢性呼吸器感染症、肺動静脈瘻などの血管異常、あるいは悪性腫瘍などが静かに進行している可能性を考慮しなければなりません。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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