「朝バナナダイエット」などで知られる朝のバナナ摂取ですが、血糖値マネジメントの観点からはどのような評価になるのでしょうか。生理学的な体内リズムから検証します。
人間の体は、起床時にコルチゾールなどの覚醒ホルモンが分泌される影響で、一時的にインスリンの効きが悪くなる「暁現象(あかつきげんしょう)」が起こりやすい状態にあります。そのため、朝一番に菓子パンや加糖の缶コーヒーといった高GI食品を摂ると、急激な高血糖とその後の急降下(血糖値スパイク)を招き、日中の強い眠気や集中力低下を引き起こします。
ここで朝食に「半分〜1本のやや青めのバナナ+たんぱく質」を導入することは極めて合理的です。ブドウ糖・果糖・ショ糖が段階的にエネルギーに変換され、脳の覚醒を促しながらも、食物繊維とレジスタントスターチの働きによって急激な乱高下を起こしません。
また、運動を行う習慣がある方なら、「運動の30〜45分前」の間食としてバナナを摂取するのも推奨されます。運動によって筋肉の糖取り込み(GLUT4の活性化)が活発になるため、インスリンを大量に消費することなく効率的に糖を筋肉のエネルギーとして消費できます。