市販のパッケージをよく見ると、実は「無塩バター」ではなく「食塩不使用バター」と表記されているケースがほとんどです。これは乳及び乳製品の成分規格等に関する省令や公正競争規約に基づくもので、原料となる生乳自体にごく微量のナトリウム(天然由来の塩分)が含まれているため、「無塩(塩分ゼロ)」ではなく「製造時に食塩を添加していない」という意味でこの名称が定着しています。
一方の一般的な有塩バターには、風味付けおよび保存性を高める目的で約1.5%〜2.0%前後の食塩が練り込まれています。100gの有塩バターであれば約1.5g強の塩分が含まれる計算になり、これは小さじ4分の1強に相当する量です。トーストに塗る際はこの塩気が豊かなコクを引き立てますが、調味をミリグラム単位で計算する現場では、この塩分があらかじめ入っているかどうかが仕上がりに直結します。