朝ドラで「国民的清純派ヒロイン」としての地位を確立した原日出子さんですが、実はその前年に公開された映画『夕暮まで』(1980年・黒木和雄監督)で見せた演技は、映画界を震撼させるほど大胆なものでした。
吉行淳之介の同名小説を映画化した本作で、原さんは初主演でありながら複雑な心理描写と官能的なシーンに体当たりで挑戦。物怖じしない堂々とした演技が高く評価され、第5回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。清純派の殻に閉じこもらない表現者としての覚悟が、デビュー当時から際立っていたのです。
さらに1981年には、シングル『約束』で歌手デビューも果たしています。キャッチーなメロディに乗せた透明感あふれる歌声は話題を呼び、音楽番組やステージイベントに多数出演。当時のレコードジャケットの写真は、まさに80年代アイドルシーンの王道をいく可憐さであり、女優と歌手の双方でトップクラスの輝きを放っていました。