三原じゅん子氏のキャリアを決定づけたのが、1979年10月から放送されたTBS系ドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズです。劇団ひまわりで幼少期から子役として培った確かな演技力を買われ、桜中学3年B組のツッパリ少女・山田麗子役に抜擢されました。
第2話で描かれた、他校の女子生徒を路地に呼び出して私刑を加えるシーン。そこで放たれた台詞こそ、今なお語り継がれる昭和ドラマ史屈指のパンチラインです。
「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」
この戦慄を覚えるほどドスの利いたセリフは、当時15歳の少女が発したとは思えないド迫力で全国のお茶の間に衝撃を与えました。ドラマ関係者の回想録によると、このフレーズは台本にあったものを三原氏が現場の空気を瞬時に察知し、凄みを利かせた独特の間合いで演じきったことで、演出陣が鳥肌を立てたといいます。同ドラマは最高視聴率39.9%を叩き出し、彼女の演じた山田麗子は単なる不良役を超え、思春期の葛藤や孤独を背負った象徴的なキャラクターとして社会現象になりました。
勢いそのままに、1980年9月にシングル『セクシー・ナイト』で歌手デビューを飾ります。当時16歳とは思えないハスキーで艶のあるボーカルとロックテイスト溢れるサウンドは瞬く間にヒットチャートを駆け上がり、オリコン公認売上でおよそ30万枚超を記録。同年の日本レコード大賞新人賞をはじめ、数々の音楽賞を獲得しました。ブロマイドの年間売上ランキングでも上位に食い込み、ツッパリブームの頂点に君臨するトップアイドルへと駆け上がったのです。