メディア王・正力松太郎の正体と機密資料が暴く政界工作の裏面史

メディア王・正力松太郎の正体と機密資料が暴く政界工作の裏面史

メディア王・正力松太郎の正体と機密資料が暴く政界工作の裏面史にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

内務官僚出身の正力が読売新聞の経営に乗り出したとき、彼が持ち込んだのは警察行政仕込みの大衆統制術だった。三面記事の拡充や派手な企画で読者を獲得し、破竹の勢いで部数を伸ばす。そして戦後、彼の野心は活字メディアを飛び越え、新たな光を放ち始めた受像機へと注がれる。

日本テレビ放送網の開局は、日本のメディア勢力図を根本から塗り替えた。街頭テレビに群がる群衆の熱狂を、正力は冷静に見つめていた。大衆が何を欲し、どう見せれば動くのか。彼にとってテレビは単なる娯楽機器ではなく、国民の思考を一方向に束ねる究極の装置だったのだ。このとき確立されたクロスオーナーシップの構造は、現在の読売新聞グループ本社に至るまで、巨大メディア複合体の強固な基盤となっている。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。