プーチン氏が何らかの理由で退任、あるいは急死した場合、ロシアの権力構造はどう移行するのでしょうか。憲法上の規定では、大統領が職務不能に陥った場合、首相が暫定大統領に就任し3カ月以内に大統領選挙を実施することになっています。
有力な後継者候補として名前が挙がるキーパーソンには、以下の人物が含まれます。
ミハイル・ミシュスチン首相:実務派のテクノクラートとして経済運営を担い、治安機関との衝突が少ないため暫定指導者として調整役になりやすい立場にあります。
セルゲイ・キリエンコ大統領府第一副長官:内政と占領地統治を取り仕切り、官僚機構において絶大な実務支配力を持っています。
ドミトリー・メドベージェフ安全保障会議副議長:元大統領としての知名度と強硬な対外発言でタカ派支持層にアピールを続けています。
ニコライ・パトルシェフ補佐官の息子、ドミトリー・パトルシェフ副首相:治安閥(シロヴィキ)の重鎮の後ろ盾を持つ世襲候補として注目されています。
プーチン氏が明確な後継指名を行わないまま権力の空白が生じた場合、治安機関と軍、経済エリートを巻き込んだ激しい後継争いが勃発するリスクが指摘されています。