スマホの電源が入らない時の原因と自力復活術|修理前の見極め方

スマホの電源が入らない時の原因と自力復活術|修理前の見極め方

スマホの電源が入らない時の原因と自力復活術|修理前の見極め方の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

大手キャリアのショップや公式サポート窓口に持ち込んだ際、最も多くの利用者が直面する厳しい現実が「本体交換(端末初期化)によるデータ消失の宣告」です。公式修理はモジュール単位での交換または端末リフレッシュを原則としているため、起動しない端末内部のNANDフラッシュメモリからデータを取り出す作業は対象外となります。

ここで重要となるのが、スマホの基板修理やマイクロソルダリング(微細はんだ付け)を専門とする技術です。電源が入らない重度障害の約7割は、メイン基板上に配置された米粒以下のコンデンサやダイオードのショート、あるいはCPU・メモリ接合部のクラック(はんだ割れ)に起因しています。専門のラボでは、赤外線サーモグラフィで発熱箇所を特定し、障害を起こした極小チップを交換することで、再び一時的に通電させデータ復旧(スマホの電源が入らない状態からの抽出)を成功させています。

特に注意を要するのが水没でスマホの電源がつかないケースです。水没後に電源が入らないからといって、「乾いたか確かめるために充電器を挿す」「端末を激しく振る」「ドライヤーで温める」といった行為は致命的です。通電させた瞬間に内部に残った水分が電気分解を起こし、基板パターンを瞬時に焼き切ってしまいます。水没時は一切の通電を止め、SIMトレイを抜いて水分を拭き取り、速やかに基板洗浄設備を持つ修理店へ持ち込むことが、データを生還させる唯一の防衛策となります。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。