浴衣のシルエットを左右する構造は、男女で明確に異なります。女性用浴衣は身丈(着丈)が身長と同じ長さで作られており、腰で布を折り返す「おはしょり」が必要です。一方、男性用浴衣は最初から着丈に合わせて仕立てられているため、おはしょりは作らず対丈(ついたけ)で着用します。
女性の着こなしで最も差がつくのが浴衣着方女性おはしょりの処理技術です。おはしょりがモタついたり斜めに波打ったりすると、全体が着太りして見えてしまいます。美しいおはしょりの理想的な長さは帯の下から5cm〜7cm(人差し指の長さ程度)です。余分な布地は下前の内側に折り上げ、コーリンベルトや伊達締めでフラットに押さえることで、すっきりとした立ち姿が完成します。
一方、男性の粋な着こなしを決定づけるのは浴衣着方男性腰紐位置です。女性のように胃やウエストの位置で紐を結ぶと、帯が胸元まで上がってしまい、窮屈かつ不格好な印象を与えてしまいます。男性は「腰骨(上前腸骨棘)のすぐ上、おへそよりも指3本分低い位置」で腰紐をしっかり結ぶのが鉄則です。重心を下に落とすことで、男らしい落ち着きと安定感が生まれます。