「赤くならないなら、青いままで炒め物や漬物にして食べればいい」と安易に口にするのは非常に危険です。未熟な緑色のトマトには、天然毒素であるグリコアルカロイド(トマチン)が含まれており、これはジャガイモの芽に含まれる青いトマトの毒性ソラニンと類似の有毒成分です。
トマチンは完熟するにつれて劇的に分解・減少し、赤くなった実には人体に害のない微量しか残りません。しかし、完全に青く硬い未熟果には比較的高濃度で残留しており、一度に大量摂取すると下痢、嘔吐、腹痛、頭痛といった急性食中毒症状を引き起こす恐れがあります。
トマチンは一般的な加熱調理ではほとんど分解されません。海外のレシピで有名な青いトマトのフライ(フライド・グリーン・トマト)などは、専用の品種を使うか、ごく微量を風味付けとして楽しむものです。家庭菜園で収穫した緑色のトマトは、無理にそのまま消費しようとせず、必ず室内でしっかり追熟させて赤く色づいてから口に運ぶのが鉄則です。