地理的・地質学的に見ると、カムチャツカ半島の震源域は北海道沖へと一直線に連なる「千島・カムチャツカ海溝」の最北端部に位置しています。日本の地震調査研究推進本部でも、千島海溝沿い(十勝沖・根室沖・色丹島沖・択捉島沖)におけるM8.8以上の「超巨大地震」の発生確率が非常に高いと評価しています。
プレートテクトニクス理論において、一続きの沈み込み帯の一角で巨大な断層破壊が起きると、隣接するセグメントにかかる応力(ストレス)が再配置されます。つまり、カムチャツカ沖でひずみが解放された結果、隣接する千島列島沖や北海道沖の固着域に対して余分な圧力が加わり、破壊の時期を前倒しさせる引き金になり得るという議論です。
環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)に属する日本列島にとって、この海溝沿いの動きは対岸の火事ではありません。連動型地震の可能性を念頭に置き、広域での地殻変動モニタリングを強化することが専門機関によって進められています。