ベランダとバルコニーを区別する最大の要素は、空間の上部に「屋根や庇(ひさし)が付いているかどうか」です。
ベランダ(Veranda)は、建物の外壁から張り出したスペースのうち、屋根や庇で覆われているものを指します。ポルトガル語やヒンディー語を語源とし、日本の気候風土に合わせて発達した伝統建築の「縁側」や「下屋(げや)」に近い性質を持っています。階数に縛りはなく、1階にあっても上階に屋根が存在すればベランダに分類されます。
一方、バルコニー(Balcony)は、建物の2階以上に設置された「屋根のない手すり付きの張り出しスペース」を指します。南欧の劇場や宮廷建築の張り出し席に由来し、上部に遮るものがないため抜群の日当たりと開放感が得られます。階下の屋根を床面として利用していない独立した張り出し構造である点も特徴の一つです。