「反省してまーす」のフレーズだけが独り歩きしている現在、多くの人が誤解している重要なポイントが存在します。
第一の誤解は、「國母和宏はただの態度が悪い一発屋だった」という認識です。前述の通り、彼はスノーボードの歴史において日本人として初めて世界の頂点に立った真のパイオニアです。北京五輪金メダリストの平野歩夢選手が、幼少期から國母氏の背中を追い、世界で戦うためのメンタリティやスタイルを直接学んだことはスノーボード界では有名な事実です。
第二の誤解は、「本気で謝罪する気が全くなかった」という点です。当時の記者会見の映像をつぶさに検証すると、会見冒頭では深々と頭を下げており、過剰に煽り立てる一部メディアの誘導尋問に対するフラストレーションがあのような形で漏れ出たというのが実態です。発言の是非はともかく、文脈を切り取ったメディア報道のあり方が問題を肥大化させた側面は否定できません。