Q1:因数分解公式の第2カッコで「2ab」にしてしまう癖が抜けません。どうすれば直りますか?
A1:展開したときに項が打ち消し合う様子を思い浮かべましょう。もし $(a^2 - 2ab + b^2)$ にしてしまうと、それは完全平方式 $(a-b)^2$ であり、$(a+b)$ を掛けても途中の項が消えず $a^3 - a^2b - ab^2 + b^3$ になってしまいます。「余計な項を完全に消去するために、あえて係数なしの $-ab$ になっている」という相殺構造を強く意識することが最も効果的な矯正法です。
Q2:3乗公式はいつ習いますか?中学数学では出ませんか?
A2:現行の日本の学習指導要領では、3乗の展開・因数分解公式は高校数学の「数学I」または「数学II」で学習します。公立中学校の指導範囲には含まれませんが、国立・私立難関高校の入試問題や中高一貫校の先取り授業では中学3年次に扱われることが一般的です。
Q3:4乗以上の展開公式も暗記する必要がありますか?
A3:4乗以上を展開するために公式を個別に丸暗記する必要はありません。高校数学IIで学習する「二項定理」および「パスカルの三角形」を使えば、5乗でもn乗でも任意の項の係数を規則的に導き出すことができます。一般の大学受験において丸暗記が実用的なのは3乗までです。