ダイブー脱退時(2015年)とぺけたん脱退時(2020年〜2022年)の世論の反応を振り返ると、グループが置かれていたフェーズの違いが如実に浮き彫りになります。
SNSやネット掲示板に残る当時の一次証言を抽出すると、ダイブーの脱退に際しては「中学の友達なのに、そこまで厳しく切り捨てる必要があるのか」「内部で話し合って許せなかったのか」という、視聴者側のウェットな同情論が散見されました。当時はまだYouTuberが職業として確立される途上であり、視聴者も「放課後の部活の延長線」としてグループを見ていたからです。
しかし、ぺけたんのスキャンダルにおいてはファンの反応が一変しました。「裏切られた」「子どもに見せられる健全なチャンネルではなくなった」という厳しい批判が殺到。特にYahoo!知恵袋や大手まとめサイトでは、「シルクたちが迅速に切り捨てなければ、グループごと地上波や大型スポンサーから排除されていた」という、企業ガバナンスを肯定する意見が圧倒的多数を占めました。
「同級生の絆」を最大の武器として巨大化したフィッシャーズは、年商億単位のメガIPへと変貌する過程で、友人関係よりも事業体のコンプライアンスを優先せざるを得ない構造的ジレンマに直面していたのです。