なぜ球団はこの契約を多用するのか。答えはシンプルで、サラリーキャップ(総年俸上限)へのリスクを完全に回避できるからだ。オフシーズン中のエグジビット10契約は、チームのキャップスペースを圧迫しないルールになっている。
フロント陣にとっては、サマーリーグやプレシーズンを通じて「ダイヤの原石」を自前の環境で試用し、適性を見極めるための格好のツールだ。自チームの戦術にフィットしなければリスクなく放出し、他球団への流出を防ぎつつ傘下Gリーグで育成を続けられるという、球団優位の合理的なビジネスモデルが完成している。