膳場貴子のキャリアは、常に大胆な決断の連続だった。東京大学医学部健康科学・看護学科を卒業後、1997年に日本放送協会(NHK)へアナウンサーとして入局。『NHKニュースおはよう日本』や『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』のサブMC、さらには『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を堂々と務め上げるなど、まさに局のエースとして王道を歩んでいた。
だが、2006年にNHKを退職。安定した立場を自ら手放し、TBSテレビ専属契約のフリーアナウンサーへと転身を遂げる。組織の枠組みを超え、自らの足でジャーナリズムを追求したいという強い意志がそこにはあった。民放の過酷な視聴率競争の場へ身を投じた彼女は、深夜の顔として新たな挑戦を始めることになる。