世間では「生涯独身」というイメージが強く定着しているが、実は一度だけ結婚歴がある。時計の針を1970年代のエジプトへと巻き戻そう。若き日の小池百合子は、アラビア語の習得と国際感覚の涵養を目指し、自らのカイロ留学プロジェクトとも言える強い意志をもって中東の地に渡っていた。そこで出会ったのが、同じく現地のカイロ大学などに通う一人の日本人留学生だった。
21歳という若さで踏み切ったその結婚生活は、長くは続かなかった。約3年で幕を閉じることとなった主な離婚理由は、互いの目指す将来像の決定的な違いにあった。相手の男性が就職に伴い他国へ転勤することを望んだのに対し、彼女はエジプトでの学びと学業の全うを優先した。自らの足で立ち、キャリアを築く道を選び取った瞬間だったと言えるだろう。この早すぎる破局こそが、その後の「政治家・小池百合子」の骨格を作った原体験だった。