フォーデイズの核酸ドリンクを巡る最大の謎は、なぜこれほど長期間売れ続けているにもかかわらず、「怪しい」というネガティブなレッテルが剥がれないのかという点に集約されます。この不信感の根底には、製品そのものへの評価以上に、販売形態と過去の行政処分という歴史的事実が存在します。
時計の針を少し巻き戻すと、消費者庁は2017年11月、フォーデイズに対して特定商取引法に基づく6カ月間の取引停止命令(一部業務停止)を下しました。当時の認定事由として挙げられたのは、勧誘員が「がんが治った人もいる」「白内障がよくなった」などと医薬品的な効能を謳って勧誘したことや、勧誘目的を告げずに公衆の出入りしない場所に呼び出した行為です。この大々的な報道は世間に強い負の記憶を植え付け、「フォーデイズ=強引で不透明なビジネスを行う企業」というイメージを決定づける要因となりました。
さらに、購入者の間で「効果なし」という失望の声が後を絶たない背景には、清涼飲料水という法的位置づけと過剰な期待値の乖離があります。核酸(DNA・RNA)は生体の細胞分裂に不可欠な成分ですが、経口摂取した場合、胃や腸の消化酵素によってヌクレオチドやヌクレオシド、さらには塩基へと細かく分解されてから体内に吸収されます。「飲めば全身の細胞がみるみる生まれ変わる」といった勧誘時の誇大トークを真に受けたユーザーほど、日常のわずかな変化を実感できず、「高額な費用を払ったのに全く変化がない」という強い不満を抱く構造になっています。