紙飛行機を完璧に折ったとしても、そのまま投げただけでは真のポテンシャルを発揮できません。競技者たちが勝敗を分けるポイントとして挙げるのが、翼のチューニングと用紙の性質です。
まず見落とされがちなのがA4コピー用紙の選び方です。一般的なオフィス用紙(坪量64g/m²〜68g/m²)が最も扱いやすく、適度なコシとしなやかさを備えています。また、紙には繊維の流れである「紙目(縦目・横目)」が存在します。紙飛行機を折る際は、機体の前後方向に紙目が通るように折ると、飛行中の翼のたわみが抑えられ、高速飛行時の変形を防ぐことができます。
そして、最も重要なのが飛距離を伸ばす調整方法です。飛行テストを行いながら、以下の3点を微調整します。
・昇降舵(エレベーター)の調整:機体が下を向いて急降下する場合は、主翼の後端を指先でほんの0.5ミリほど「上向き」に軽く反らせます。逆に上を向きすぎて失速する場合は、反りを弱めるか、わずかに下向きに癖をつけます。
・上反角(じょうはんかく)の設定:正面から機体を見たとき、翼が「Y字型」になるよう、両翼をわずかに上向き(水平より10度〜15度上)に保ちます。これにより、横風を受けても自然に水平へ戻る復元力が働きます。
・方向舵(ラダー)の歪み取り:機体が左右どちらかに曲がってしまう場合は、垂直尾翼や後端の左右バランスを見直し、曲がる方向と逆側に微細な角度を付けます。