SNSの普及により、意外な客層も増えている。それが都市部から訪れる若者たちだ。彼らのお目当ては、創業当時から変わらないレシピで作られる手作りのコロッケや、山盛りのポテトサラダ。どこか懐かしく、温かみのある惣菜が「エモい」とInstagramやTikTokで拡散されたのだ。
冷凍食品や出来合いの業務用食材に頼らず、店内の厨房で一つひとつ丁寧に手作りする。その愚直なまでのこだわりが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視しがちな現代の若者にとって、逆に新鮮で価値あるものとして映っているのは非常に興味深い現象と言える。