そもそも、サザエさんの普段の髪型はどのような構造になっているのでしょうか。ネット上では「大きなお団子が3つくっついている」と認識されがちですが、実際はお団子ヘアではなく、パーマネントウェーブを施したボブカットがベースになっています。
この髪型が誕生した背景には、原作が誕生した昭和の時代背景が深く関係しています。原作者の長谷川町子氏が『サザエさん』の新聞連載を開始したのは1946年(昭和21年)。戦後の復興期において、女性たちの間で爆発的な流行を見せていたのが、パーマ機を使ってウェーブを作る「パーマネントスタイル」でした。
当時の女性にとって、パーマをかけることは最先端の流行を取り入れた「モダンガール(モガ)」の象徴であり、憧れのステータスだったのです。つまり、サザエさんの髪型は古臭いおばさんパーマなどではなく、連載当時の最先端トレンドを取り入れたハイカラなおしゃれヘアだったという歴史的事実が存在します。