ヘアブラシの根元に絡みついた白っぽいホコリや抜け毛は、頭皮から分泌された皮脂が接着剤の役割を果たして固着したものです。手で引っ張っても千切れてしまい、ピンの根本に汚れが残ってしまうという悩みを抱えている人は少なくありません。
プラスチック製やナイロン製のヘアブラシであれば、「重曹つけ置き法」が圧倒的な効果を発揮します。洗面器に張ったぬるま湯(約1〜1.5L)に重曹を大さじ2杯溶かし、そこにブラシを浸します。重曹は弱アルカリ性であるため、酸性の皮脂汚れや整髪料を化学的に加水分解してドロドロに緩めてくれます。約3〜4時間(頑固な汚れは一晩)放置した後、シャワーで勢いよく洗い流すだけで、驚くほど簡単にホコリが浮き上がって剥がれ落ちます。
一方、近年愛用者が増えている豚毛・猪毛などの天然獣毛ブラシ、または土台が木製のブラシには、重曹つけ置きは厳禁です。木製部分は水分を吸って膨張・乾燥を繰り返すことでパックリとひび割れ、獣毛はアルカリによってパサパサに傷んでしまいます。
獣毛ブラシのお手入れには、金属製の細いピンが並んだ「ヘアブラシクリーナー(熊手状の熊手ブラシ)」や、使い古した乾いた歯ブラシを使用するのが正解です。ピンの根元から毛先に向かって小刻みに梳き上げることで、毛を濡らすことなくホコリだけを掻き出すことができます。どうしても水洗いしたい場合は、布に薄めたシャンプー液を染み込ませて根本を拭き取り、固く絞った濡れタオルで清拭する「セミドライケア」を徹底してください。