ネット上の古い交通まとめ記事や個人のブログには、「京都駅前の金券ショップで格安の回数券を買えば片道390円前後で移動できる」といった情報がいまだに散見されます。しかし、現場の取材を重ねると、この認識は完全に過去の遺物であることが分かります。
JR各社による紙の磁気回数券の廃止方針に伴い、JR西日本でも2022年秋までに普通回数乗車券の販売が終了しました。これに伴い、かつて京都駅構内や烏丸口・八条口周辺に林立していた金券ショップの格安チケットの現在の状況は様変わりし、自販機から琵琶湖線区間のばら売り格安切符は完全に姿を消しています。現在、店頭に並んでいるのは株主優待券や商品券が中心であり、「金券ショップに立ち寄って数十円浮かす」という手法は成立しません。
2026年現在の環境で実質的な割引を享受する唯一の手段は、JR西日本の公式デジタルプラットフォームへの完全移行です。交通系ICカード「ICOCA」を専用WEBサイトに登録することで、同一運賃区間を同月内に11回以上利用した際に運賃の約10〜15%相当が還元される「利用回数ポイント」や、特定のオフピーク時間帯に付与されるポイント制度が実質的な回数券の代替機能を果たしています。