「いつまで続けられるかは分からない。でも、明日の朝も火をつける」。取材の終わり際、店主は少し照れくさそうに笑った。
厨房からは、明日の仕込みに使う出汁の香りが漂い始めている。時代の波に揉まれ、幾度となく打ちのめされそうになりながらも、この場所はただ愚直に、お腹を空かせた旅人を待ち続けてきた。効率や利便性の物差しだけでは測れない価値が、古びた暖簾の奥には確かに息づいている。大型トラックが西の空へと走り去っていく。赤いテールランプを見送りながら、次の旅人もまた、この黄色い看板を目指して車を走らせるのだ。 (出典: ドライブ イン 仔馬(Yahoo!ニュース))
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