2001年7月4日、独立記念日のニューヨーク。会場となったコニーアイランドの熱気は最高潮に達していた。老舗店「ネイサンズ」が主催する全米最高峰のコンテストに、一人の華奢な日本人青年が姿を現す。それが小林尊だった。
当時の世界記録は25本半。誰もがその数値を限界だと信じて疑わなかった。しかし、マイクがスタートを告げた瞬間、常識は音を立てて崩れ去る。小林は圧倒的なスピードでホットドッグを飲み込み、制限時間内に50本という信じられない数字を叩き出したのだ。従来の記録を倍以上に更新する大記録。会場は歓声と困惑が入り混じる狂乱の渦に包まれた。