ネット社会においてPL教団は時として偏見にさらされますが、客観的な宗教史の観点から解くべき誤解が存在します。
誤解1:破壊的カルト集団と同列視する論調
社会問題を起こした一部の過激なカルト宗教と混同されがちですが、PL教団は本来、大正時代に興った「ひとのみち教団」を源流とする神道系の流れを汲む近代新宗教です。戦前には治安維持法による激しい弾圧(第一次・第二次大本事件等に類する宗教弾圧)を経験し、戦後に第2代教祖・御木徳近によって「パーフェクトリバティー(完全なる自由)」として再出発しました。反社会的なテロ行為や組織的な詐欺行為で摘発された歴史はなく、基本的には平和主義と個人の自己実現を掲げる教団でした。
誤解2:大平和祈念塔(PLの塔)は秘密儀式の要塞なのか?
富田林のランドマークである白亜の異形塔、大平和祈念塔(PLの塔)。高さ180メートル、粘土を指で引き延ばしたような有機的なフォルムから「内部で怪しげな儀式が行われているのではないか」と都市伝説的に語られることが少なくありません。しかし実態は、人種や宗教の別を問わず「有史以来の全世界のすべての戦没者・戦争犠牲者」の魂を鎮めるために1970年に建立された純粋な平和祈念モニュメントです。低層部には慰霊の祭壇があり、かつては一般人も展望台までエレベーターで上がることができました。現在は補修維持費の増大と安全管理上の理由により閉鎖されています。