「パトラッシュもう疲れたよ」は作中に存在しない?衝撃の真相と本当の結末

「パトラッシュもう疲れたよ」は作中に存在しない?衝撃の真相と本当の結末

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アニメ『フランダースの犬』(フジテレビ系『世界名作劇場』第1作)の最終回「天使たちの絵」(1975年12月28日放送)において、ネロがパトラッシュに向けて語りかけた本当のセリフは以下の通りです。

「パトラッシュ…疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。パトラッシュ…」

ご覧の通り、「もう疲れたよ」と投げ出すようなニュアンスではなく、過酷な吹雪の中を自分を探しに来てくれたパトラッシュを労わり、静かに運命を受け入れる深い愛情に満ちた言葉でした。脚本を手掛けた中西隆三氏・高山由紀子氏による決定稿でも、この繊細な語り口が指定されています。

にもかかわらず、世間では「パトラッシュ、もう疲れたよ」と短縮された形で記憶されています。このフレーズが流布した背景には、人間の記憶における「意味要約のメカニズム」が関係しています。「疲れた」「眠い」というネロの肉体的・精神的限界の感情が、よりキャッチーで口頭伝承しやすい1行へと無意識に凝縮されていった結果です。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。