King Gnuの独自性は、音楽制作のプロセスだけに留まらない。常田が主宰するクリエイティブ集団「PERIMETRON(ペリメトロン)」との密接な連携により、ミュージックビデオ、アートワーク、ライブの空間演出、グッズデザインに至るまで、徹底した美意識が一貫して注ぎ込まれている。
さらに常田が率いるもう一つの音楽プロジェクト「millennium parade」の存在も欠かせない。新井や勢喜をはじめとする腕利きミュージシャンやオーケストラ、先鋭的な映像作家が集うこのプロジェクトでは、より実験的でカオティックな音響表現が探求されている。
millennium paradeで培われたアヴァンギャルドな手法やグローバルなサウンドデザインは、King Gnuのメインストリーム向けポップミュージックへと還元される。この双方向のクリエイティビティの循環こそが、彼らの作品に奥行きと普遍的な強靭さを与えている要因だ。